55年ぶりに鎌倉大仏の掃除

神奈川の観光名所のひとつである鎌倉大仏の状態調査と清掃作業が行われている。このため一般参拝客は、3月10日まで拝観不可能となるという。大仏の清掃作業などは55年ぶりだそうだ。文化財保護のスペシャリスト6人が、約500年間にわたり風雨にさらされ続けている汚れやサビを手作業で落とす。
前回の大修理では、免震のための工事と首回りを補強した、50年後の2011年に再び補修される予定だったが、東日本大震災のために延期になり、5年後の今年の実施となった。
今回の総工費は約6500万円。担当の東京文化財研究所保存修復科学センターによると、13日から2週間ほどかけて現在の状態を詳細にチェックするという。雨水による影響のほか、亀裂・サビの進行などの損傷を、最先端技術を駆使して調べ、今後定期メンテナンスに使用するデータをとって清掃作業に移るそうだ。
大仏は、高さが1.35メートルあり、手作業での清掃は困難とされた。大仏本尊の高徳院が年2回高圧放水での洗浄をしているが、今回は周囲に足場を組み、シートで覆って清掃するのでより繊細緻密な手作業での清掃作業が可能になった。
6人の職員は、水とアルコールをまぜた液体を塗布して汚れなどをひとつひとつ研磨して落とす。関係者は、「もちろんぴかぴかにはなりませんが、きれいになったねというところまではしたいです」と話した。
作業が終わるまでは、拝観休止なので、商店への客入りの影響が懸念される。商店スタッフは、「大仏様が綺麗になったと話題になれば、さらに多くのお客様に来ていただけると思いますので」と再開後に期待しているという。
日本に大仏は数多くあるが、鎌倉の大仏はなかでも有名なので清掃後の様子が気になるところだ。