カマキリの交尾後の共食い、卵の栄養に

交尾の最中や後に、雌のカマキリが雄を捕食する「性的共食い」の習性をめぐり、雄がその死後も、子孫のための栄養となって役立っていることを視覚的に確認したとする研究論文が29日、発表されました。
英学術専門誌「英国王立協会紀要」に発表された研究論文の共同執筆者で、米ニューヨーク州立大学フレドニア校のウィリアム・ブラウン氏は、「性的共食いは、子孫への雄の投資を増強するものだ」と話しました。
ブラウン氏と豪マッコーリー大学のキャサリン・バリー氏は、追跡可能な放射性アミノ酸を投与したコオロギを複数の雄のカマキリに食べさせ、その後、雌のカマキリと交尾させました。
雄の半数は、交尾後に放置して雌に捕食させ、残る半数は、交尾後に雌から離したそうです。
科学者らは、放射性の追跡物質が共食いする雌の体内を通って、卵にたどり着くのを確認し、その大部分は雌によって吸収されず、卵へと届けられていました。
生んだ卵の数にも違いがみられ、パートナーを捕食した雌の方が、捕食しなかった個体と比較してその数が多かったということです。
自然界では、雄のカマキリが交尾の際に雌によって捕食される確率は約13~28%です。

天の川、日本人の7割が見られず

世界の人口の8割以上が街の照明などで夜空が明るくなる「光害」の影響を受けており、約3分の1は「天の川」が肉眼で見られなくなっていることが欧米の研究チームの分析で分かったそうだ。米国民の約8割、日本では約7割が肉眼で見られず、最も深刻なシンガポールではほぼ全土で夕方のように薄明るい夜が続き、自然の夜の暗さを感じなくなっているという。
米科学誌サイエンス・アドバンシズに論文が掲載されたそうだ。研究チームは高解像度の衛星写真を分析し、各国の地域ごとに自然状態の夜空に対し、人口光による「光害」の深刻度を6段階に分類したとのこと。
その結果、天の川が見られない都市部などに住む人口は、世界全体の約3分の1。先進国の割合が高く、米国では約8割、欧州で約6割、日本でも約7割に達したという。最も光害がひどいシンガポールでは、全土で人の目が暗い所に反応する「暗順応」が起きなくなるほどだという。
一方、アフリカ諸国では人口の約6~8割が自然のままの夜空の下で暮らしており、一部の大都市を除いて多くの地域で天の川が見られる状態だったとのこと。
街の光が明るくて星が見えづらいとは感じていたが、世界中でこんなに星空が見られなくなっているとは知らなかった。